10年間の記憶
2012年3月で期限が切れるパスポート。
私にとっては運転免許証よりももっともっと大事なもの。
年末~年始にかけ母親と叔母の海外デビューのガイドとして同行することが決まった。
行き先は微笑みの国タイ。
私自身が現地に精通していること、海外の魅力を伝えやすい上にそんなに日本文化とかけ離れていないこと、外国人慣れしている人懐っこい国民性、先進国と途上国の両方の部分を持ち合わせている・・・という観点から選択。
タイの規定によりパスポートの有効期限が6ヶ月以上なければ入国できないため、今回切替申請の手続きをした。
10年間の思い出と記録が詰まった私の分身。
切替と同時に古いパスポートは没収されてしまうので、せめて一部を画像に残す。
タイビザと出入国スタンプ。
□が入国で△が出国。
私のパスポートの6割がこのスタンプで埋まっている。
赤いのはラオス。
左ページの黒いスタンプはノルウエーの出入国スタンプ。
EU圏入国は全部同じデザインなのであまり面白くないが、「→イン」「←アウト」と矢印で示されているのが分かりやすくてヨーロッパらしい。
日本は□が出国で○が入国。
全く面白みのないデザインは日本らしい・・・。
外国人にとっては漢字表記というのがいいのかもしれないけれど。
こちらはネパールのビザと出入国スタンプ。
ちなみに定期的にやってくる「Visit Nepal ツーリズムイヤー」のビザ無料情報は大嘘!!
これは現地で出回ってるデマなのでうっかり信用して予定を立てないように(笑)。
最後にベトナムとチェコの出入国スタンプ。
チェコのスタンプはEUルールができた当初のもので、日本人はEU圏に基本3ヶ月ビザなし滞在することができるのだが、ノルウエーを拠点に長期滞在していた当時、EU出国のスタンプを得るためにノルウエーから一番近いEU圏外国(当時)ということで車で長距離ドライブして行った国。
国境の出入国管理所では何の審査もなしにスルーさせようとする(笑)ので、お願いして無理矢理?!スタンプを押してもらった。
国土を海に囲まれている日本人にとっては考えられないことだが、ヨーロッパ人同士はパスポートチェックもなくヨーロッパ内の国境を越えることができる。
私にとってはすごく衝撃的なことだった。
もうひとつチェコの衝撃と言えば、街中のカフェではコーヒーよりビールの方が安かった!
思い返せばきりがない、23歳からの10年間の記憶。
今度のパスポートは3冊目。
ちなみにパスポート申請だが受け取りまでにかかる日数が1週間程度になっている! 10年前は2週間待ったので、これは朗報だった。
ただし居所申請(住民票と居住地が異なる場合)される場合はかなり審査が厳密化されていて、1度では通らないと覚悟していたほうがいいようだ(福岡県の場合)。
私に関しては同居人の住民票+賃貸契約書の提出まで求められた。
原則パスポートの切替に住民票も必要なくなったので、区役所で住民票の取得をお願いした際に、「よっぽど何かあったんですか?」と受付の方に不審がられたほどだ(笑)。
何はともあれ、今は無事に受理されて新しいパスポートの受け取り待ち。
過去の記録がなくなることは悲しいが、これからまた新しい10年、どんな旅の記録が刻み込まれていくことになるだろうか。